各学年の活動イメージと目標

【2年生】 守破離の“守”の時期

 ≪活動イメージ≫
①練習ケーススタディ(1年生2月~2年生5月)
MBAホルダーに向けたプレゼンプロジェクト(2年生6月~9月)
ゼミ選考(2年生10月~11月)
ウィンターケーススタディ(2年生12月~2月)

≪目標≫
マーケティングの考え方の理解→「型」を覚える
本質を深く考察する力の養成
相手起点に立つことの重要性の認識
組織の一員であることの自覚

 マーケティング戦略立案のフレームワークは、教科書1ページで収まるほどのコンパクトなものです。しかしながら、それを自分の血となり肉となるまで深く理解することは容易ではありません。ゼミの1年目となる2年生では、幾多のケーススタディを用いながら、フレームワークを自分の体に染み込ませていきます。特に、夏から秋にかけて行われるロングケーススタディプロジェクトでは、企業のトップ、ミドル、ボトムの各層へインタビューを実施し、MBAホルダーなど経営戦略のスペシャリストたちの前でプレゼンテーションを行います。インタビューやプレゼンテーションという大舞台に向けた準備は大変なものですが、一流の企業人からいただけるフィードバックは極めて貴重です。これまでも、三井住友海上火災保険(2018年度)、三越伊勢丹(2017年度)、ユニクロ(2016年度)、ベネッセ(2015年度)、ワタミ(2014年度)、ベストブライダル(2013年度)と多くの企業を取り上げてきました。
 インタビューを実りあるものにするためにはしっかりした仮説を立て、入念に準備しなければなりません。また、インタビュウィーの回答の表面だけを受け取るのではなく、その真意を推し測ることも必要です。戦略を立案する過程を通じて、本質を深く考察する力が磨かれていきます。
 プレゼンテーションは単に自分たちの言いたいことを言う場ではありません。聴衆の皆さんに聴いていただく場です。論理的な戦略が立案できたとしても、相手に伝わらなければ意味がありません。構成や表現方法など、細部にわたって相手起点に立ってプレゼンテーションを練り上げることになります。
 入ゼミ当初からプレゼンテーション本番まで時に厳しく時に温かく見守ってくれる先輩たちの姿を見ていると、ゼミが一丸となってプロジェクトに取り組んでいること、自分たちもゼミの一員なのだということを実感することでしょう。秋が深まる頃には、次を担う人材を選ぶゼミ選考が始まります。選考ではゼミ生全員が参加し意見を述べる機会がありますが、単に採用だけを考えるのでなく、その後どのように育てていくのかまで視野に入れた発言が求められます。運営の一翼を担う自覚が次第に沸き起こってくるのではないでしょうか。
 ウィンターケーススタディでは、有吉先生のフィルタを通過した班のみが、春合宿で新ゼミ生を前にして発表できます。フィルタ通過の過程を通じて、マーケティング戦略に対する理解がさらに深まるとともに、これから下級生の教育を担ってゆくという当事者意識が芽生えてゆきます。また、1年先を行く先輩として堂々たるプレゼンテーションを初参加の合宿で見せることで、新ゼミ生のモチベーションも高まることでしょう。

【3年生】 守破離の“破”の時期(1)

 ≪活動イメージ≫
個人課題(3年生4月~7月)
下級生の指導(2年生2月~3年生)
ゼミ選考(3年生10月~11月)
インターンシップ等の他流試合(3年生)

≪目標≫
マーケティングの考え方の自らの問題意識への応用→「型」を崩し、自由自在に操れるようにする
マーケティングで身につけた力(深く考察する力、相手起点に立つことの重要性)の組織運営への応用
マーケティングで身につけた力の日常への応用
マーケティングで身につけた力を利用した就職活動準備

 3年生になると、2年生の経験を踏まえ、自分でテーマを発見し、プレゼンテーションを行います。ただし、十分な分析と納得のゆく戦略を立案し、期限内に有吉先生からOKをいただかなければ発表はできません。下級生へ見本を見せるためにも個人課題のフィルタは必ず通過してほしいものです。2年生の時はグループでの活動が多かったので、それまでグループに寄りかかって自身での努力を怠ってきた人は突然1人で戦略を立てなければならないとなった時に苦労するかもしれません。改めて当事者意識を持つことの大切さを認識できることでしょう。また、個人課題を通じて有吉先生との距離が縮まり、先生の考え方や有吉ゼミという組織への理解が深まります。
 このように、個人課題のフィルタを通過する頃には、当事者意識や組織への理解度が高まり、下級生の指導やゼミの運営についてしっかり考えられるようになります。前年度に経験済みのロングケーススタディプロジェクトでは、インタビュー、戦略立案、プレゼンテーションなどすべての面において有意義なサポートができるようになっていることでしょう。秋からは4年生に代わってゼミの中心となり、ゼミ選考をはじめとする各種イベントを切り盛りします。
 これらの経験から得られた実りはゼミ内に留まるものではありません。サークルやアルバイトなど、それまで何気なく過ごしてきた日常の営みの中にも問題意識が持てたり、行動が変化したりすることでしょう。3年生も後半になると、就職活動の陰がちらついてきます。本質を深く理解する力、相手起点に立つことは、自己分析やそれをエントリーシート、面接の場で表現する際に大いに役立ちます。有吉ゼミでは、夏から秋のインターンシップへの参加も推奨しており、他流試合で自分の成長、ゼミ生活の意義を実感できることでしょう。

【4年生】 守破離の“破”の時期(2)

 ≪活動イメージ≫
就職活動(3年生~4年生夏頃)
卒業論文の作成と報告(4年生1月まで)
組織全体を意識した下級生指導(~4年生9月)

≪目標≫
就職活動、卒業論文を通した自分自身の投影
組織を理解し、全体を俯瞰したゼミ運営

 4年生は、前半は就職活動、後半は卒業論文といずれも自分自身の思いを投影する場が控えています。就職活動は「自己分析に始まり自己分析に終わる」と言われています。自己分析をしっかり行い、説明会やOB訪問を通して、その企業で働くイメージをしっかり持って就職先を選択してほしいと思います。3年生の時に引き続き、深く考える力、相手起点に立つ力が役に立つはずです。また、様々な企業や社会人と触れ合う中で、ゼミの大切さ、ゼミで得るものの大きさが改めて認識できるようになることでしょう。その後のゼミ運営や卒業論文にも良い影響をもたらすと思います。
 ゼミ運営においては、下級生への直接的指導や細かいタスクは3年生が行いますが、全体を俯瞰し足りないところを補ったり、方向性のズレを修正したりするなど、組織への理解度が高くなければできない役割を担います。組織全体に安心感を与えられる、そのような圧倒的な存在感を身につけられることを願っています。
 学生時代の総決算である卒業論文にはテーマ選びから真剣に取り組んでください。12月の最終報告では、力をつけている下級生の厳しい目が光っています。結果として出てくる戦略のみならず、テーマを選んだ動機、戦略に至る分析アプローチなどすべてにわたって各人の思いの詰まったものにしてほしいですね。

【卒業後】 守破離の“離”の時期

 ≪目標≫
現役生に対しての卒業後のイメージ、モデルケースの提示
社会人の視点からのゼミ現役生への有意義な還元

 有吉ゼミではゼミ合宿等に卒業生が来ることが大変多いです。また、ただ参加するだけではなく、ゼミ生にとって学びとなりそうな課題を毎回持ってきてくれます。それはなぜでしょうか?もちろん、通常のゼミ活動において卒業生が表舞台に立つことはありません。社会のフィールドのそれぞれの持ち場で研鑽を積み、力を蓄えています。しかし、有吉ゼミは現在の彼ら彼女らを形作る礎石として確実に重要な役割を果たしてきました。社会に出てからも、いやむしろ、社会に出てからの方がより有吉ゼミでの学びの大きさに気づかされるのかもしれません。今の自分があるのはゼミのおかげ・・・そんな気持ちから、社会人の視点でゼミの現役生に何らかの還元ができればと思うようになるのだと思います。仕事の中で感じ取った問題意識を探求し、その中からゼミ現役生に学びとなるようにデフォルメされて適切な形で課題を持ってきてくれるのです。そのような自信をもって活躍する卒業生の姿は現役生の目にも眩しく映ります。卒業生の中に今後の自分自身の理想の社会人像を見出すこともできるでしょう。「社会人の準備段階」としてゼミが機能している証拠だと思います。

「有吉ゼミがゼミ活動を通して目指しているもの」に続く

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